四季星彩

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星・天文に関係する日々の記録

国立科学博物館2 ★ニコンの望遠鏡がある施設★

国立科学博物館
【地図】
【衛星写真】Googleマップ

前回、号外として記載しましたが、今回は常設の望遠鏡として紹介します。2014.4.15に9年ぶりに常設展示として、一般公開されることとなりました。

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1931年に納入された20cm屈折赤道儀です。望遠鏡の詳細は、すでにニコンのHP1 HP2 HP3(English)に記載されています。
以下に、国立天文台にあるCarl Zeissの20cm屈折(1927年)を載せますが、瓜二つです。当時の日本の工業技術は、真似する事で精一杯だったことがわかります。
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Carl Zeiss Jena製:1927年  
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接眼部側からの写真です。対物側のカバー開閉レバーや赤緯・赤経の微動のタンジェントスクリューレバーが接眼部に向けて集中しています。10cmクラスに見えるサブスコープは、導入当時の写真が掲載されている案内板には写っていない。また、太田聴雨の「星を見る女性」にも描かれていないの2点から、後付されたと推測します。
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 逆に、1931年の戦前に導入された望遠鏡としては珍しく、アストロカメラが当初から設置されています。現状のCarl Zeiss20cm屈赤には存在しないことから、もしかしたら日本光学オリジナルだった可能性があります。
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赤経軸の目盛環部ですが、なぜか目盛がありません。照明装置と拡大鏡が設置されており、写真下部のハンドルをまわす位置から赤経がわかるようになっています。
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赤経微動用のタンジェントスクリュー部です。ユニバーサルジョイント等多用して接眼部近傍にレバーが行くようにしています。
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重錘式時計駆動部です。Carl Zeiss20cm屈赤とまったく同じで、コア技術に関しては、オリジナリティを出すことはできなかったようです。
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重錘式時計駆動部の側面からの写真です。左下に電気コンセント部がありますが、何に繋がっていたのでしょうか?
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赤道儀の水平回転微調整部です。
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最後に赤道儀脚にある銘板です。日本光学のマークや漢字体も歴史を感じさせます。
シリアルがNo81となっており、気になります。8インチ(20.3cm)1台目という解釈、小型望遠鏡も含めて81台目という解釈、何らかの分類番号と1台目という解釈。いろいろ想像を湧きたたせます。

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おまけ
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国立科学博物館 日本館の天井です。非常に美しいシンメトリー構造になっています。Googleストリートビューで楽しむこともできます。
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科博のHPにも掲載されているトロートン望遠鏡です。
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by starlight_365 | 2014-06-21 23:23 |  ・ニコンの望遠鏡 | Trackback | Comments(0)
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